去る平成26年2月15日(土)京都烏丸御池にある京都ホテルオークラ3階翠雲の間を会場に「合格者表彰式並びに記念パーティー」を開催しました。前日の悪天候にもかかわらず1級合格者17名を始め、各級の合格者140名を含めた、全国から226名の方々にきもの姿でご参加いただき、1級合格者の皆様には、当会の藤井博夫会長より表彰状を授与しました。
会場には、きもの文化検定審議会委員のコシノジュンコ様(ファッションデザイナー)を始め、伊吹文明衆議院議長、「きもの名誉学士」の門川大作京都市長に駆けつけていただきました。きもの文化検定審議会座長の千 玄室様(裏千家大宗匠)からは祝辞をいただき、皆様から合格者を祝福いただきました。
茶道裏千家様からは呈茶席で出席者をおもてなしいただき、表彰式終了後には1級試験でも度々取り上げられている源氏物語の研究者である山本淳子様より「源氏物語の装束とこころ」のお話をいただきました。パーティーの最後には服飾評論家の市田ひろみ様のトークショーもあって、会場は、和やかな雰囲気に包まれ盛会の内に終了致しました。
「合格者表彰式並びに記念パーティー」前日の2月14日(金)には、工房見学会を開催しました。今回は、雪の降りしきる中、バス3台に分乗し、栗山工房、塩谷染工、冨士染工の3工房を見学しました。
蒸し以外の全工程を工房内で一貫して行っている栗山工房では、和染紅型(わぞめびんがた)の製作現場を見学させていただき、塩谷染工では、通常の型染だけでなく子供用の小幅の反物を染める製作工程も見学させていただきました。冨士染工では、引き染の製作工程を、実演を交えて見学させていただきました。
各工房それぞれ職人の皆様より工程だけでなく使用する道具のことなど多岐に渡り説明いただきました。また直接質問にお答えいただき、参加者66名が染色への理解を更に深めることができました。